元素 × 性質
各宮は「四元素のひとつ × 三性質のひとつ」の唯一の交点である。十二 = 四 × 三:この行列の各セルにはひとつの宮だけが収まり、神話が語り出すよりも先に、その宮の文法を伝えてくれる。牡羊は「活動の火」(始動として点火する);牡牛は「不動の土」(中段に留まる);射手は「柔軟の火」(別の何かへと変じつつある火)。
解読において、惑星より先に「元素 + 性質」の組を見ると役立つことが多い。活動宮が密集していれば、それは「何かを始めたい」現在;不動宮が密集していれば「とどまりたい」現在;柔軟宮が密集していれば「移行中の」現在である。それに元素のテンポ(火の速さ・土の遅さ)を重ねれば、タロットで言う「時間感覚」の実質的な大半を掴めている。
· 元素別 ·
牡羊 / 獅子 / 射手——外向にして燃えやすく、意志的。問いが言い終わらぬうちに到達する宮。
牡牛 / 乙女 / 山羊——身体的、ゆっくりと積み上がる、現実。身体と季節の速度で変わる宮。
双子 / 天秤 / 宝瓶——分節し、関係づけ、抽象する。文の中で、ある距離をもって働く宮。
蟹 / 蠍 / 魚——潮汐性、底流を知り、溶かす。言葉が役に立たなくなる層であなたを迎える宮。
· 性質別 ·
牡羊 / 蟹 / 天秤 / 山羊——季節を開く宮。文法は「開始」、その牌は「最初の一手」の気を帯びる。
牡牛 / 獅子 / 蠍 / 宝瓶——季節の真ん中を保つ宮。文法は「持続」、その牌は「とどまるもの」の重量を帯びる。
双子 / 乙女 / 射手 / 魚——一つの季節を次へ手渡す宮。文法は「移行」、その牌は「別のものへ転じつつある」紋理を帯びる。
十二宮 · 一宮ずつ
牡羊から魚まで。各宮について:その径上の大アルカナ、それを貫く三つのデカン数札(各デカンは十度の窓)、そして境界跨ぎがその宮の中域にまたがる宮廷牌。
牡羊座
- · 日付 ·
- 3月21日 – 4月20日
- · 元素 ·
- 火
- · 性質 ·
- 活動宮
- · 支配星 ·
- 火星
黄道の第一宮。牡羊は「あるものが、何になるかを決めるよりも先に、存在することを決める」その瞬間である——活動の火、文法は「点火」。「皇帝」(IV)はその大アルカナ:支配ではなく、「立場をとる意志」だ。三つのデカン数札は牡羊の弧を、生のままの力(杖の二)から太陽に温められた遠望(杖の三)、そして金星の最初の歓待(杖の四)へと辿る。
牡牛座
- · 日付 ·
- 4月21日 – 5月20日
- · 元素 ·
- 地
- · 性質 ·
- 不動宮
- · 支配星 ·
- 金星
不動の土、金星支配——身体がとどまり、快を追わずに沈み込む宮。「教皇」(V)が黄金の夜明け体系での大アルカナ:伝統が「時によって形を与えられたもの」として現れる。牡牛の三つのデカンは、水星の届かなかった伝言から、月の静かな潮汐、そして土星の「季節を最後まで歩ませる」忍耐へと進む。
双子座
- · 日付 ·
- 5月21日 – 6月20日
- · 元素 ·
- 風
- · 性質 ·
- 柔軟宮
- · 支配星 ·
- 水星
柔軟の風、水星支配——使者の宮、二重運動の宮。「恋人」(VI)が大アルカナ:識別による選択、「一文が一生を決める」その瞬間。三デカンは、木星の「広がりすぎた絵図に思考が組み立てる檻」から、火星の「暗がりで自らを切る心」、太陽の「長き思考の夜の後の白々明け」へと進む。
蟹座
- · 日付 ·
- 6月21日 – 7月22日
- · 元素 ·
- 水
- · 性質 ·
- 活動宮
- · 支配星 ·
- 月
活動の水、月支配——「保たれた内側」の宮、感情が地そのものとなる宮。「戦車」(VII)が大アルカナ:感情の水の上に運ばれる勢い、自身の潮の中で形を保つ意志。三デカンは、金星の最初の出会いから、水星の友らを温める語、月の「自身の潮へ引き戻された杯」へと進む。
獅子座
- · 日付 ·
- 7月23日 – 8月22日
- · 元素 ·
- 火
- · 性質 ·
- 不動宮
- · 支配星 ·
- 太陽
不動の火、太陽支配——「心」の宮、真昼の光の宮。「力」(VIII、Rider-Waite-黄金の夜明けの順序)が大アルカナ:太陽的勇気、暴によらず獅子の顎へ手を置く者。三デカンは、土星の「季節の内側の熱」から、木星の「街が出迎える凱旋」、火星の「残ったもので守り抜く小高地」へと進む。
乙女座
- · 日付 ·
- 8月23日 – 9月22日
- · 元素 ·
- 地
- · 性質 ·
- 柔軟宮
- · 支配星 ·
- 水星
柔軟の土、水星が支配し(かつここで高揚する)——「規律ある注意」の宮、事実を模様へと整える宮。「隠者」(IX)が大アルカナ:水星が乙女を経て歩む、次の一歩を照らす灯。三デカンは、太陽の「徒弟が己の光を見出す瞬間」から、金星の「自身の喜びのために手入れされた庭」、水星の「ようやく語り出される系譜」へと進む。
天秤座
- · 日付 ·
- 9月23日 – 10月22日
- · 元素 ·
- 風
- · 性質 ·
- 活動宮
- · 支配星 ·
- 金星
活動の風、金星支配——「均衡」の宮、「関係を尺度の単位とする」宮。「正義」(XI、Rider-Waite-黄金の夜明けの順序)が大アルカナ:均衡が裁断ではなく関係として読まれる。三デカンは、月の「目隠しの中の月相秤量」から、土星の「自身の節を持つ悲しみ」、木星の「戦役一つを丸ごと容れる広い休息」へと進む。
蠍座
- · 日付 ·
- 10月23日 – 11月21日
- · 元素 ·
- 水
- · 性質 ·
- 不動宮
- · 支配星 ·
- 火星 · 冥王星(近代)
不動の水、古典では火星支配、近代では冥王星と共支配——「保たれた深さ」の宮、容易に表面化せず急かしも効かない宮。「死神」(XIII)が大アルカナ:装飾としての終焉ではなく、Greer の繰り返す区別における「ここを越えれば、以前の自己はもはや回収できぬ」閾。三デカンは、火星の「嘆息ではなく傷として到来する喪失」から、太陽の「季節が翻った後にも記憶が保つ温み」、金星の「一つの引力が同時に七つの形へ伸びる」へと進む。
射手座
- · 日付 ·
- 11月22日 – 12月21日
- · 元素 ·
- 火
- · 性質 ·
- 柔軟宮
- · 支配星 ·
- 木星
柔軟の火、木星支配——「弓手」の宮、長い弧の宮、「地平の彼方を狙う問い」の宮。「節制」(XIV)が大アルカナ:木星が射手を経て歩む、合わせえぬものを天使が一つの瓶に注ぎ合わせる。三デカンは、水星の思考の速さから、月の「影の形を読むことを覚えた夜哨」、土星の「長い弧の最後まで伴う重荷」へと進む。
山羊座
- · 日付 ·
- 12月22日 – 1月19日
- · 元素 ·
- 地
- · 性質 ·
- 活動宮
- · 支配星 ·
- 土星
活動の土、土星支配——「労苦としての構造」の宮、「段を抜かさぬ遅い登攀」の宮。「悪魔」(XV)が黄金の夜明けの大アルカナ:山羊での土星は装飾としての束縛ではなく、「身体が立つために必要な、これ以上削げぬ物質的制約」として読まれる。三デカンは、木星の「広い地平が可能にする均衡」から、火星の「技巧へと整えられた力」、太陽の「動かさぬと決めた一片の黄金」へと進む。
水瓶座
- · 日付 ·
- 1月20日 – 2月18日
- · 元素 ·
- 風
- · 性質 ·
- 不動宮
- · 支配星 ·
- 土星 · 天王星(近代)
不動の風、古典では土星支配、近代では天王星と共支配——「長文形式の思考」の宮、「共同体が立ちうる図様」の宮。「星」(XVII)が大アルカナ:見知らぬ空の下で水を注ぐ姿。三デカンは、金星の「空気が薄れたために砕ける和」から、水星の「適切な一語さえあれば旅立てる」、月の「属さぬものを夜の念が取り戻す」へと進む。
魚座
- · 日付 ·
- 2月19日 – 3月20日
- · 元素 ·
- 水
- · 性質 ·
- 柔軟宮
- · 支配星 ·
- 木星 · 海王星(近代)
柔軟の水、古典では木星支配、近代では海王星と共支配——「溶解」の宮、「境が柔らかくなり、二つの水がひとつになる」宮。「月」(XVIII)が黄金の夜明けの大アルカナ:夢の領土、黄昏にしか浮かばぬもの。三デカンは、土星の「白昼に発つが急いで名づけぬ」から、木星の「九の杯に荘重に置かれる願い」、火星の「火を経たがゆえに保たれる喜び」へと進む。
宮廷牌 × 黄道
十二の宮廷牌(王 / 女王 / 騎士 × 四スート)は黄道上に、四組・各三段、各 30° の境界跨ぎとして配される——各宮廷牌は、前の宮の最終デカンから次の宮の最初の二デカンまでを治める。黄金の夜明けの慣例において、ペイジ牌は単一の宮の跨ぎを担わず、四元素の「四分の一年」全体を担う。下表は黄金の夜明け / Thoth 系統での王 / 女王 / 騎士の境界跨ぎである。
ゆえに、宮廷牌があなたのスプレッドに落ちるとき、それは人物であると同時にひとつの時節でもある。杖の王の跨ぎは蟹–獅子の境にあり、聖杯の女王は双子–蟹に、剣の騎士は牡牛–双子にまたがる。これら境界の窓は、AI が宮廷牌の解読に色をつけるときに用いる窓と同じである——宮廷牌の更に詳しい扱いは /guide/court を参照。